
イーサリアムのアップグレードとは
イーサリアムのロードマップは、ネットワークをよりスケーラブル、セキュア、かつ持続可能にするための、相互に関連する複数のアップグレードで構成されています。これらのアップグレードは、イーサリアムエコシステム全体にわたる複数チームにより構築されています。過去のイーサリアムのアップグレードについて学ぶ
アップグレードによる対応の必要性
分散型アプリ(Dapp)のユーザーやETH保有者の場合は、何も対応する必要はありません。開発者やステーキングを始める場合は、今日から参加できる方法があります。イーサリアムのアップグレードへの参加
ビジョン
イーサリアムを主流にして全人類に役立つようにするには、イーサリアムをよりスケーラブルで安全で持続可能なものにしなければなりません。
よりスケーラブルに
アプリケーションをより速く、より安価で利用できるようにするには、イーサリアムは1秒間に何千件ものトランザクション量に対応できる必要があります。
よりセキュアに
イーサリアムのセキュリティを向上する必要があります。イーサリアムの利用が増えるにつれて、プロトコルはあらゆる形態の攻撃に対してより安全性を高める必要があります。
持続可能性
イーサリアムを環境により優しいものにする必要があります。現在のテクノロジーは、あまりにも多くの計算能力とエネルギーを必要とします。

ビジョンに関する詳細
分散化というイーサリアムのコアとなる概念を維持しながら、 イーサリアムをよりスケーラブルでセキュアで持続可能なものにしていくにはどうすればよいのでしょうか?
イーサリアムのアップグレード
イーサリアムは、ネットワークのスケーラビリティ、セキュリティ、および持続可能性を向上させる一連のアップグレードで構成されています。それぞれは並行して作業されていますが、いつ実装されるかには、一定の依存関係があります。

ビーコンチェーン
ビーコンチェーンは、イーサリアムにステーキングをもたらし、将来のアップグレードへの基礎を築きました。最終的にはビーコンチェーンが新しいシステムを調整することになります。
ビーコンチェーンの稼働

マージ
イーサリアムのメインネットは、どこかの時点でビーコンチェーンと「マージ (統合) 」される必要があります。これにより、ネットワーク全体でのステーキングが有効となり、エネルギーを大量消費するマイニングは終了することになります。
予定: 2022年

シャードチェーン
シャードチェーンは、トランザクション処理やデータ保存のイーサリアム能力を拡大します。シャード自体は、複数のフェーズに分けてロールアウトされ、時間の経過とともに機能が高まることになります。
予定: 2023年
Eth2の名称廃止
「Eth2」という名称は、マージの準備として段階的に廃止されています。 マージの詳細
「Eth1」と「Eth2」を単一のチェーンに統合した後は、2つの異なるイーサリアムネットワークではなくなり、「イーサリアム」のみになります。
混乱をなくすため、これらの名称が変更になりました:
- 「Eth1」は「実行レイヤー」と名称が変わり、これはトランザクションと実行を処理するものです。
- 「Eth2」は「コンセンサスレイヤー」になり、プルーフ・オブ・ステークのコンセンサスを処理します。
これらの用語の変更は、単に名称を変更するだけのものであり、イーサリアムの目標やロードマップには影響を及ぼしません。
名称の変更理由
メンタルモデル
Eth2ブランディングの大きな問題の1つには、イーサリアムの新規ユーザーが誤った印象を抱きかねないことです。新規ユーザーは、直感的にEth1が最初で、Eth2が後発のものと思い込んでしまう可能性があります。 また、Eth2の出現によりEth1がなくなると誤解されるおそれもあります。 これらの両方ともに正しくなく、 Eth2という名称を廃止することで、今後こういった紛らわしい誤解をなくすことを意図しています。
包括性
イーサリアムのロードマップが進化するにつれて、「イーサリアム2.0」という表現は不正確なものになりました。 名称を慎重かつ正確に選ぶことで、イーサリアムのコンテンツを出来るだけ幅広い人に理解されることを目的としています。
詐欺防止
残念なことに、「ETHをETH2トークンと交換する必要がある」、または「Eth2アップグレード前にETHを移行する必要がある」といった詐欺が横行しました。名称を改めることにより、このような詐欺を一掃し、エコシステムをより安全にすることを目指しています。
ステーキングの明瞭さ
一部のステーキングオペレーターは、ビーコンチェーンにステーキングされたETHを「ETH2」というティッカーで表現していました。 しかし、実際にETH2というトークンを受け取るわけではなく、これらのサービスを利用するユーザーに混乱を引き起こすおそれがあります。 「ETH2」というトークンは存在せず、単に特定のプロバイダーのシェアを表します。
イーサリアムのアップグレードへの貢献
イーサリアムのアップグレードに関する意見を述べたり、テストを手伝ったり、さらには報酬を得る機会も沢山あります。ステーキングはこちら
イーサリアムのアップグレードの鍵となるのが、ステーキングの導入です。イーサリアムネットワークのセキュリティ向上のためにETHをステーキングしたい場合は、以下の手順に従ってください。
1. ランチパッドのセットアップ
イーサリアムでステーキングするには、手順を段階を追って案内するランチパッドを使用する必要があります。
ステーキング・ランチパッドにアクセス2. ステーキングアドレスの確認
ETHをステーキングする前に、必ずデポジット先のアドレスが正しいことを確認してください。これを行う前に、ランチパッドをセットアップしている必要があります。
デポジットコントラクトアドレスの確認ステーキングについて学ぶ
ビーコンチェーンにより、ステーキングがもたらされます。これは、ETHを保有している場合、ネットワークのセキュリティ確保に貢献し、その過程でETHを獲得できることを意味します。

よくある質問
アップグレードの時期
イーサリアムは徐々にアップグレードを積み重ねており、それぞれのアップグレードが行われる日付は異なります。
ビーコンチェーンは独立したブロックチェーンか
これらのアップグレードを独立したブロックチェーンと考えるのは正確さに欠けます。
アップグレードの準備
アップグレードの準備を今すぐに始める必要はありません。
実行レイヤーとは
今取引が行われているイーサリアムメインネットは、旧称では「Eth1」と呼ばれており、現在は「実行レイヤー」という言葉に変わっています。
ステーキング方法
ステーキングにはランチパッドを使用するか、ステーキングプールに参加する必要があります。
Eth2の購入について
Eth2というトークンはなく、Eth2を購入することはできません。マージ後もお持ちのETHは変更されることはありません。
分散型アプリ(Dapp)への影響
分散型アプリ(Dapp)は、直近のアップグレードにより影響を受けることはありませんが、今後のアップグレードではいくつかの変更が必要になる場合があります。
イーサリアムのアップグレードの開発者
コミュニティの多くの異なるチームが、さまざまなイーサリアムのアップグレードに取り組んでいます。
アップグレードが必要な理由
現在のイーサリアムは、エンドユーザーとネットワーク参加者のエクスペリエンスを改善する必要があります。
イーサリアムのアップグレードへの貢献方法
貢献するのにテクニカルなスキルが必要なわけではありません。コミュニティでは、あらゆる種類のスキルセットからの貢献を募っています。
「Eth2フェーズ」とは
いくつかのことが変わりました。
最新情報の確認
イーサリアムのアップグレードに取り組んでいる研究者や開発者から、最新情報を入手しましょう。