イーサリアム開発規格
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最終編集者: @milkywebboy(opens in a new tab), 2024年6月11日
開発規格の概要
イーサリアムコミュニティでは、(イーサリアムクライアントやウォレットなどの)各種プロジェクトにおける様々な実装間での相互運用性を維持し、スマートコントラクトやDappに対してコンポーザビリティを提供するために、多くの規格を定めています。
これらの規格は通常、イーサリアム改善提案(EIP)として提出された後、コミュニティにおいて標準プロセス(opens in a new tab)に従って議論されます。
- EIPとは何か?
- EIPリスト(opens in a new tab)
- GitHubのEIPレポジトリ(opens in a new tab)
- EIPディスカッションボード(opens in a new tab)
- イーサリアムにおけるガバナンス入門
- イーサリアムにおけるガバナンスの概説(opens in a new tab) 2019年3月31日、ボリス・マン作成。
- イーサリアムにおけるプロトコル開発のガバナンスならびにネットワークアップグレードの調整(opens in a new tab) 2020年3月23日、ハドソン・ジェイムソン作成。
- イーサリアムコア開発ミーティングのすべてのプレイリスト(opens in a new tab) (YouTubeプレイリスト)
標準規格の種類
EIPは、以下の3種類に分類されます:
- スタンダードトラック:すべて/大部分のイーサリアム実装に影響を及ぼす変更について記述します。
- メタトラック(opens in a new tab):イーサリアムに関するプロセスについて記述するか、プロセスの変更を提案します。
- 情報トラック(opens in a new tab):イーサリアムの設計に関する問題点について記述するか、イーサリアムコミュニティに対する全般的なガイドラインや情報を提供します。
標準トラックはさらに、以下の4つのカテゴリーに分類されます:
- コア(opens in a new tab):コンセンサスフォークを必要とする改善。
- ネットワーク(opens in a new tab):devp2pならびにライトイーサリアムのサブプロトコルに関する改善や、WhisperおよびSwarmネットワークプロトコル仕様に対する改善提案。
- インターフェース(opens in a new tab):クライアント向けAPI/RPCの仕様/規格の改善と、メソッドの名称やコントラクトのABIなど、一部の言語レベルにおける規格の改善。
- ERC(opens in a new tab):アプリケーションレベルにおける規格および慣例。
これらの種類やカテゴリーの詳細については、EIP-1(opens in a new tab)を参照してください。
トークン規格
- ERC-20 - 投票トークン、ステーキングトークン、通貨トークンなど、代替性トークン (FT) のための標準インタフェースです。
- ERC-223 - トークンをEtherと同じように動作させ、受信者側でのトークン送金処理をサポートする代替性トークン規格です。
- ERC-1363(opens in a new tab) - transferまたはtransferFromを受信した後の受信者側におけるコードの実行や、承認後におけるspenderコードをサポートする、ERC-20トークンのトークンインターフェイスを定義します。
- ERC-721 - アートや楽曲のための証書など、非代替性トークン (NFT) を対象とする標準的なインタフェースです。
- ERC-2309(opens in a new tab) - ひとつのNFTあるいは連続するトークン識別子を用いた複数のNFTを作成/転送する際に発行される標準イベント。
- ERC-4400(opens in a new tab) - EIP-721コンシューマーロール向けのインターフェース拡張機能。
- ERC-4907(opens in a new tab) - ERC-721トークンに対して、制限付き許可を伴う時間限定ロールを追加します。
- ERC-777 - (推奨せず) ERC-20を改善したトークン規格です。
- ERC-1155 - 代替可能および非代替性の両方のトークンに用いることができるトークン規格です。
- ERC-4626 - 利回りボールト(保管庫)における技術的なパラメータを最適化、統一することを目指して設計された、トークン化ボールト用の規格です。
トークン規格に関する詳細情報。
参考文献
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